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比較体制論

お知らせ


科目名比較体制論 [ シラバス ]


 1980年代後半からはじまったソ連のペレストロイカにより、世界の共産主義国家は大きく揺らぎ、1991年末のソ連崩壊で、旧ソ連と東欧諸国は共産主義を放棄し、共産主義の夢は消えたかに見えた。しかしながら、東アジア、東南アジアには、かつての体制に修正は見られるものの、共産主義国家が根強く残っている。また、旧ソ連の諸国も、「共産主義を捨てた」といいながらも、現在、政権を握っている者の多くは、共産主義時代のエリートであり、一部では共産主義勢力の復活も起きている。一方、旧共産主義国家に対しては、国際社会から民主化の圧力が強くかけられているが、それが実効的かどうかは判断が分かれるところだろう。
 本講義では、主に旧ソ連のCIS諸国におけるソ連崩壊後の政治変動に注目しながら、他の体制との比較を交えつつ、現在の、もしくは過去の共産主義国家の体制およびその変動を地域的、時期的に主に政治の側面から比較・検討することを目的とする。また、旧共産体制をリアルに理解することを目的に、旧東独を題材とした映画を鑑賞するとともに、その内容について議論を行って理解を深める。授業では積極的な参加が求められる。
 なお、担当者が春学期に開講している「地域と社会(欧州・CIS) 」とセットで履修すると、より理解が深まるはずである。


担当者 廣瀬 陽子
授業期間2015年秋学期 火曜日2時限
授業レベル 学部
参考文献 参考文献リスト


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第01回2015/09/29 【非公開】オリエンテーション
- 比較体制論 #1資料 【履修者限定】
講義の概要の紹介、問題の所在、基本的な視座の提供を行なう。
体制とは何か?体制を比較するとはどういうことか?アカデミックな議論の
潮流を本授業でのスタンスについて解説する。

第02回2015/10/06 冷戦終結で変わる世界:体制変容の世界潮流
- 比較体制論 第二回 講義資料 【履修者限定】
第二次世界大戦後の冷戦期の世界は、ソ連のペレストロイカ開始から大きく
変化し始め、ソ連解体で、決定的に異なる様相を呈するようになった。その
変化を概観し、世界の見取り図を提供する。共産主義の解体、自由民主主義
の勝利という評価は正しいのだろうか?
その上で、改めて体制を比較する事の意義を問う。


第03回2015/10/13 さまざまな政治体制の理解:システム、レジーム、支配の正当性
- 第三回 比較体制論講義資料 【履修者限定】
政治システム(体系)と政治レジーム(体制)の理論・議論と両者の関係、
および政治体制についての政治学的な類型を理解する。さらに、支配の正当
性と正当性の危機について考え、政治変動がいかに準備されていくかを理論
的に整理する。


第04回2015/10/20 政治体制の変動:全体主義、民主制、権威主義体制、ポリアーキー
- 第4 比較体制論 講義資料  【履修者限定】
政治体制の類型を整理し、さまざまな国の政治状況をどのように理解できる
かのカギを提供する。その上で、体制間の性格の重複や関係、接近の状況を
概観し、体制がどのように移行していくのかを考える。


第05回2015/10/27 ソ連・東欧の社会主義体制とその解体(1):共産化と共産体制
- 第5回 講義資料 【履修者限定】
冷戦期には、自由民主主義並んでと二大体制とされた共産主義を取り扱う。
特に、今回の講義では、その理論的問題のみならず、歴史的な背景について
の理解も深めてほしい。体制が生まれていく上では「政治文化」が無視でき
ない場合も多い。


第06回2015/11/03 ソ連・東欧の社会主義体制とその解体(2):ペレストロイカと混沌の時代
- 比較体制論 第6回 資料 【履修者限定】
共産主義体制には当初から多くの矛盾があったが、1980年代に入ると、その
矛盾はもう看過できないほどに蓄積されていた。そこで、ゴルバチョフによ
るペレストロイカ―改革―が着手される。改革の波は東欧圏にも一気に広が
り、時に痛みを伴った。その様子を視覚資料なども使って説明する。


第07回2015/11/10 ソ連・東欧の社会主義体制とその解体(3):ソ連解体と脱共産化
- 第7回講義資料 【履修者限定】
ペレストロイカによって生じた混乱は簡単には収束されず、各地で民族問題
が爆発した。共産党は求心力を失い、ついに1991年12月にソ連は解体され
る。その様子を視覚資料なども使って説明したい。また、ソ連解体後の各国
の脱共産化(時に再共産化)の様子を概観する。


第08回2015/11/17 ソ連・東欧の社会主義体制とその解体(4):体制転換の痛みと政治経済の発展
- 比較体制論 第8回講義資料 【履修者限定】
体制転換は痛みなくしては達成されない。そして、自由や権利には義務が伴
う。その痛みは人々の間に共産党時代へのノスタルジーを呼び起こす。民主
的指導者が政治経済を主導し、国民の意識が高く協力的である場合、その国
の発展はより容易となるのである。旧共産圏だった国でも見事に体制転換を
果たした国もあれば、逆もある。それらを各種データなども確認しつつ、理
解していく。


第09回2015/12/01 【非公開】映画鑑賞『善き人のためのソナタ』1
冷戦時代の東側陣営の実態を知ることを目的に、映画『善き人のためのソナ
タ」を鑑賞する。

第10回2015/12/08 【非公開】映画鑑賞『善き人のためのソナタ』2と議論
冷戦時代の東側陣営の実態を知ることを目的に、映画『善き人のためのソナ
タ」の続きを鑑賞し、残りの授業時間で議論をする。

第11回2015/12/15 【非公開】『善き人のためのソナタ』を論評する
※廣瀬の学部重要業務につき休講(大学の制度により補講なし)
2週間にわたって鑑賞した『善き人のためのソナタ』を、さらにほかの文献
なども参照して、各自、より深く理解するように努めながら論評し、12月22
日に提出

第12回2015/12/22 近年の「革命」の連鎖〜比較検討
- 第12回 比較体制論講義資料 【履修者限定】
旧ソ連諸国では2003年のグルジアの「オレンジ革命」を皮切りに、民主
化革命のドミノが起きている。その一方、アゼルバイジャン、ベラルーシ、
トルクメニスタンのように権威主義体制を堅持している国も多い。また、ロ
シアのチェチェン紛争のように依然として戦闘が続いている事例のみなら
ず、停戦状態が続いている紛争もあり、地域の不安定化が継続している。加
えて、中東でも「アラブの春」が起き、シリアなど、多くの血が流れたケー
スも少なくない。そして昨年末からウクライナも「革命」のうねりの中にあ
る。そもそも政治学的な革命と最近の「革命」には大きな違いがあるが、そ
の理解も深めつつ、近年の「革命」と体制変動を比較検討する。


第13回2016/01/12 体制変容の現在と今後の展望
- 比較体制論 第13回講義資料 【履修者限定】
共産主義から西欧型自由主義へ、また政治的には共産主義を堅持しつつも、
経済的には自由化を目指す、など体制変容にはさまざまなスタイルがある。
それらを概観して、それぞれの体制変容のあり方が実際に成功しているか否
か、また今後の展望はどうであるかを考える。


第14回2016/01/19 【非公開】補足説明・試験
補足説明をした上で、試験を行う。


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